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2002年7月 - わたしの本作り・・その4 なんとか無事、おせちとお餅のおかげで正月を乗り切れたわがや。 「食事をいつ取ったのか思い出せない?」 こんな生活の繰り返しは、文字校正2回、色校正4回と2月の中頃まで延々と続いたのでした…。 ここで、「色校正とは何ぞや!」のワンポイント講座。文字校正は文字通り、誤字脱字など文字を中心に文章をコツコツと校正していくもの。色校正とは、撮った写真一点一点をポジフィルムに忠実に印刷が上がっているかを確認し、製版への色校正指示を出すこと。
写真は撮れても、印刷技術の知識が乏しい素人の私にとって、色校正はそうカンタンに出来ない…。どんな仕事でも経験と知識が必要だけど、この色校正だけは理屈の上に成り立つ感覚の世界のような気がしてならない。C(青)、M(赤)、Y(黄)、K(黒)。たった4色の点の集合体で印刷は成り立っているのですが、花色など微妙な色合いを写真の通り出してもらうための指示が難しい。たとえば、緑の葉物達を自然な、撮った時と同じ色合いを出すのに、CとYの点の割合でCが多すぎるとブルーグリーンに、Yが多すぎるとライムグリーンになってしまう。もちろん、微妙にMも自然界の色には入っているから…余計にややこしい。 ここで、前々回ご紹介したお助けマンのMR.Tの登場。 MR.Tはプロのカメラマン兼デザイナー。写真のことはもちろん、デザイン、はたまた印刷までの技術を熟知した、私にとって本当に力強い理解者なのです。そして、いよいよ色校正の日。 新年早々、会社を休んだ(!?)主人は、ひたすら400点ものフィルムを出しては戻す係り。私はビューアーでフィルムを覗きながら、指示を赤ペンで写真一つ一つに書く係り。そして、MR.Tは私が不満足なカットに関して、どう製版担当に分かり易い指示を出すかの大切なアドバイスを出す係り。 MR.Tは私の作品や感性をよーく知っているので、たいていは意見が一致して作業が早いのです。 ●色校正の現場をちょっと再現してみると、 T氏・・「どや…OKやな。」 私・・・「うん。○原やね。」 (○原とは、印刷の出来が写真通りでOKという暗号。400点も見ていると、「これは○原」、「これは★★★、星三つです!」などなど暗号化していたのでした。) ●・・でも時には、 T氏・・「 これは○原やな。」 私・・・「えー…?」 T氏・・「そうか…?(と語尾が1段高くなる)どうしたいんや?」 私・・・「この緑はすこし違うような気がする…。もう少しYがかった方が自然かな…」 T氏・・「そやな…じゃ、こうしまひょ!」 ●ところが、これがあんまり続くと、 T氏・・「え…またでっか。奥さんもガンコやな!じゃ…これならどうや…」 (私はどうしても写真に収めたときの花達の様子が目に焼き付いているので、それを忠実に再現したいという願望が時に強すぎる傾向があるのです。「ええかげんに妥協した方がええんちゃうか…」と言われる所以。) そのうち、そばにいた主人が二人の会話に右往左往し出し、「休憩にしましょうか?」と合いの手を入れる気遣い。 でもガンコな二人は、「まだ、まだ!今から休憩とってどうするんや!」と言い合いながらも妙な一致。これには、一呼吸入れようとした主人の意図も水の泡。こんな、トイレに行くのもタイミングを見計らいながらの張り詰めた時間が連続12時間。これが第1回目の色校正にかかった時間でした…。 ・・・つづきはまた来月に。 |
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