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2003年9月 - バッタの食害
この夏、わがやの庭ではオンブバッタが大発生。朝の水遣りの時、サーと水を撒いただけでパ−と5、6匹逃げ出すありさま。あちらで、ピョンピョン、こちらでもピョンピョン。どう考えても50匹以上はいそうだ。
以前は、オンブバッタは可愛いいと思っていた。子供をおぶった親子を写真に納めたこともあった…が、庭中の花や葉がどんどん穴あき状態になってボロボロなのを見ると、さすがの私ももうだまっていられなくなってしまった。害虫の本には、なかなかきく薬がなく、ベストの方法は捕殺と書いてあった。そこで、心の中でごめんねと言いながら、飛び出してきたバッタを踏んづけようと決心したのだった。
それが今の私にとって、ことのほか難しい。幼い頃、虫かごに沢山のバッタを捕まえては、母に自慢するくらいバッタ捕りの名人だったのに…。バッタを追い詰め、いざと勇気をだして踏んづけても、あっという間に逃げられてしまう。何度やっても、なかなかうまくいかない。反射神経が鈍くなっている…。がっかりである。
そこで、思い出した。わが娘が、実はバッタ捕りの名人だった。いつも彼女には、カマキリを捕まえてきてもらっては、庭に放していたのだ。カマキリは少々好きな昆虫とは言いがたいが、庭の害虫の青虫やアブラムシを好んで食べてくれる。薬をあまり撒きたくない私にとって、大切な仲間である。そんな彼女を引っ張り込もうという作戦だ。ただ、大きくなった娘は、もうバッタ捕りでもあるまいしと取り合ってくれない。そこで、私は背に腹は代えられないと、取引に出た。
「ねえ、お願いだからバッタを捕ってよ。」
「暑いからイヤ!」
「一匹、100円でどう?」
「えー、本当?いいよ!」
お金で取引もどうかと思ったが、この際しょうがないと取引成立。
こちらの思惑通り、彼女は5分も立たないうちに、7匹も捕まえてしまった…。700円か…。どうしよう、このままいったら、いくら払うことになるのだろう…。バッタがあっという間に捕れて嬉しい反面、しまった…高すぎたと後悔。そこで、もう一度娘と交渉。
「ねえ、上手すぎるよ。頼むから、一匹50円にして!」
「しょうがないな…。いいよ…。」
それでも、どんどん捕獲する娘。あーもう、千円越えてる…。
そこで、再度交渉。
「ママが見つけたバッタを捕っても、30円にしようよ。自分で見つけて捕ったら、50円のままにするから…。」
結局、高くついてしまった。娘はいとも簡単に御小遣いが増えて、ご満悦。私は、助かったような、損したような…複雑な気分だった。そういえば、私が昔バッタ捕りの名人だったのは、もしかしたら庭仕事大好きの母の差し金だったのでは…。でも、その時私は御小遣いを貰っていなかったはずだ…。
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